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■Data Corrupter ハーモナイジングPLLシンセサイザー
データコラプターはモノフォニックのアナログPLLハーモナイザーにモジュレーションを加えたペダルです。入力された信号は凶暴なまでに増幅され、過激なスクエアウェーブのファズに変換されます!その後さらに複数の信号に振り分けられ、モジュレーションを含め個別にコントロールでき、ワイルドながらも直感的に操作できる3ボイスのギターシンセサイザーです。
■コントロール
Master Oscillator (1)(マスターオシレーター)がデータコラプターをコントロールする際の中心部になります。Master OscillatorのRoot ノブからオリジナルの信号(Unison)、1オクターブダウン(-1)、2オクターブダウン(-2)、3種類の信号を選択できます。この部分を使ってご使用中の楽器に合わせたフリークエンシーに最大限に対応するトラッキングの反応を調整できます。
Rootの設定が済んだら、もう一つのロータリースイッチノブでOctave(オクターブ)とInterval(音程)の設定を行います。本体上部のVoice Mixer部に有るOscillator(2)ノブで Master Oscillator部の音の混ざり具合を調整します。
Frequency Modulator(3)(フリークエンシーモジュレーター)はMaster Oscillator部にピッチベンドを加えます。その際Glideモード(ノート間の移動がスムーズになります。バイオリン等のフレットレスの楽器で指板上で音程を動かす様な事です)かVibratoモード(ピッチの上下移動が飛び跳ねる様な感じで、昔のSF映画のレーザー光線の効果音の様なエフェクト効果)の2種を選択できます。
Subharmonic(4)(サブハーモニック)で入力された信号に1オクターブ下から3オクターブ下まで、8種類から選択し加える事ができます。安定したオクターブ下の信号を加えたい時はSubharmonicのRootをUnisonに設定しますと、入力段からFrequency Modulatorがキャンセルされます。
ですが!データーコラプターの真骨頂を体験するならば、SubharmonicのRootスイッチをOscillatorに設定してください。沢山の選択肢の有るオクターブやモジュレーション等の組み合わせをランダムに試したり、ペダル上の機能をフルに利用して今までに体験した事の無い、ウイルスに侵されたコンピューターが発する様な狂ったサウンドを思う存分楽しんで頂けると思います!このSubharmonic部の音の混ざり具合の調整は、本体上部のSubharmonicで行えます。
最後に、本体上部のVoiceMixer部に有るSquare(5)で原音からスクエアウェーブに変換されたファズの量の調整を行います。
■Nerd Talk
Data Corrupterの心臓部はCMOS Phase Locked Loop (PLL) ICが元になっております。PLLが入力された信号の位相と帯域をオシレーターと対比させ、その違いを信号として生み出し、さらにオシレーターの入力段に戻す事によって、元の入力された信号と対比された信号が混ざりシンセの様な音に生まれ変わります。
■Design Notes
この商品はRay Marston(レイマーストン)のthe Elextrax SynthaxとBasic Frequency Synthesizerからの影響から始まりました。元々どちらともギター用のペダルとして機能する様にデザインされておりませんでしたが、トラッキングと長いサステインを得る為にData Corrupterの開発に長い時間を費やしました。どのPLL系のシンセサイザーよりも使いやすく、表現豊かな物になっていると思います。
■仕様
寸法 : 144 x 121 x 57 (mm)
消費電流 : 26 mA
フレキシ・スイッチング
この製品にはフレキシ・スイッチ (Flexi-Switch®) 機能が搭載されています。電子リレー方式のトゥルーバイパスで、踏み方の違いによって通常のラッチ式のスイッチとしても、モーメンタリースイッチ(アンラッチ式)としても使用可能です。
ラッチ方式のスイッチとしての使用の場合は、通常のエフェクターのスイッチの様にオンにしたい時に一回踏み、オフにしたい時にスイッチを再度一回踏み込んでください。
モーメンタリー方式のスイッチとしての使用の場合は、スイッチを踏み込んでいる間だけエフェクターがオンになり、一度スイッチを放すとオフになります。
電子リレー方式のスイッチを使用しておりますので、電源が供給されなければ入力された信号は出力されません。
電源
この製品は9V、ACアダプターで2.1mmのセンターマイナスのアダプターで使用できます。デイジーチェインやトランス方式でないパワーアダプター等の使用ではノイズが乗る事が有りますので当社では推奨しておりません。また故障の原因になりますので9Vを超える電源は使用しないでください!